ホテルの入り方・２題

ここでいうホテルとはいわゆるラブホテルのことです。
この話はわたしの実体験ではなく、あくまでも傍から見ていた他人様の話です。

1題目は10年以上も前のことです。
場所は神戸市内。
客先への行きしな、けだるい午後。
ちょっと大きい目のホテル。
そのホテルの横は中規模な病院でした。
60前後のカップル。
道を歩いていてホテルの前を通ったかと思うと男性が半ば強引に手を引っ張ってホテルに入りました。
蟻地獄がアリを捕まえる時のような速さでした。
隣の病院の前には入院患者と思われる爺さんたちが20～30人たむろしており、一部始終見ていたようでカップルが入った瞬間、拍手喝采でした。
不倫か、再婚同士のカップルなんでしょうか。
何時間頑張るんか知りませんが、出る時恥ずかしいやろうな。

2題目も10年以上前のことです。
場所は姫路市内。
これまた客先への行きしなで、時間は昼前。
住宅街にポツンとある瀟洒なホテル。
高校生ぐらいの年齢の若いカップル。
ちょうど夏休みの暑い時期でした。
大きなコンビニの袋を持っていました。
お菓子や飲み物がいっぱい詰まってるんでしょう。
間違っても変なプレイのための道具ではないでしょう。
二人手をつないで楽しそうにホテルへ入っていきました。
まるで子供が遊園地へスキップしながら入るかの如く楽しそうでした。
そんな楽しいのなら一緒に連れて行ってほしいな。