エアロバイクの神様

一昨日、ジムでエアロバイクを漕いでいたら左斜め前方に50歳代くらいの男性がやってきた。
見ていると雑巾を使って何度も何度も丁寧にエアロバイクを拭きだした。
最初、掃除の掃除のおっちゃんかと思っていたが、どうも違うようだ。
とにかく隅々まで拭く、いや磨きまくる。
一心不乱に磨く。
そのうち、エアロバイクの神様が煙とともに現れるんじゃないかとちょっと期待してみていた。
どうやら潔癖症の人のようだ。
「もう、その辺でええんちゃうの」と言いたくなるぐらい磨いている。いや、まだ磨いている。
突っ込みどころは満載。
「そこ、さっき磨いてたやん」
「左のパネルは4回磨いたのに、右のパネルは2回しかやってないで。不公平やないの」
「ほんまやったらジムの雑巾やなくて、マイ雑巾でないとあかんのとちゃうの。じぶん、そこんとこはええ加減やなあ」
もしかして「エアロバイク磨き」という新しい筋トレなのかもしれない。

 

もし、エアロバイクの神様が出てきて「お前の願い事を1つだけ叶えてやろう」と言ったら彼はこう答えるかもしれない。
「きれいな雑巾をもう1枚お願いします」